古~いフランス車

ちょっと前の話ですが、古い自転車を入手されたお客様の依頼で
チューブラーホイールをクリンチャーホイールに換装しました。

メーカー(工房?)は Liberia というとこらしいけど全く知識がありません、
ヘッドバッジからフランスのグルノーブルにある(あった?)らしいことはわかります。

この自転車はあまり乗られてた形跡がなくてきれいな状態で、ほとんど部品が新車の
ときから換えられていないと思われます。

チューブは、フレームにデカールが貼られてないのでわかりませんがたぶん
フォークが VITUS のようなのでフレームも VITUS ですかね。

フレームのスケルトンや部品構成からすると、当時のロードレーサーだと
思われますが、違いますかね。

部品から推察すると、たぶん1960年代の終り頃の自転車と思われます。
50年近く前の自転車とはとても思えないきれいな状態の自転車、よっぽど
いい環境に置かれてたんでしょうね。

   


全体の写真も撮ったんですが、まったくのピンぼけではずかしいので省略です。

ブレーキは、MAFAC "RACER" センタープルのキャリパーブレーキで
アウター受けは、DEPOSE ってところの物です。
写真には写ってませんが、サドルは GALLET というところの物




Wレバーシフターは、Simplex の "SX CRITERIUM" と思われます。

             


FD ディレーラーは Huret 、クランクセットは STORONGLIGHT の 5 ピンタイプです。
BB 上に付けられたワイヤー受けは、Simplex  "SX" ですかね。



RD ディレーラーは、Simplex  "Prestige" ですね。
ちなみにリアスプロケットは Zeus の5速が付いてましたが 、ワイドギアに
されたいということで、SunRace の 11-28T に換装しました。
エンドに見えるナットは、本来、なべ頭のボルト側が外になるんですが、
そうするとナットがスプロケットと干渉してしまった為、逆に取り付けました。

ちょっと前までのフランス車は、独特な規格の部分があるんで迂闊には部品交換が
できないんですが、使ってなかったと思えるくらい程度のいい部品が付いてるので
メンテナンスちゃんとして乗ってればまず問題は起こらないんでしょうね。

60年代終り頃といえば自分は小学生、当時兄貴の弁当箱みたいなリアフラッシャーとか
ダブルヘッドライト、車のオートマシフトレバーみたいなシフトレバーの自転車が
カッコ悪く思えて、母親が買ってくれた子供自転車の泥除けやチェーンカバーやら
走るために必要な部品以外全部はずしちゃって改造してたことを思い出しました。

そんな子供の頃に作られた本物のロードバイクをいじらせてもらえるのもこの仕事を
やらさせてもらってるお陰なんだなーと改めていろいろなことに感謝します。

あ~なんか自分も古~い自転車がほしくなっちゃいました。



marco自転車タイヤショップ

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