ENVE ホイールのハブ交換 カンパ用からシマノ11速用へ

ここのところ雨ばっかりで自分も相変わらず自転車通勤ですけど距離が乗れなくて
ちょっと運動不足ぎみ、お店としてもお客様は少ないし困ったものです。
「自転車屋殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の3日も降ればよい」と言ったかどうか?

さて今回は、久しぶりの10速ハブから11速ハブへの換装です。

ENVE ホイールは仕様によっていろいろなハブと組み合わされるんですが
今回のは NOVATEC F392 のカンパ用フリーボディハブを使っています。
スポークをそのまま流用したいのでハブの外寸が近いセラミックベアリングの
TNI ウィング シマノ用フリーボディハブにします。

この作業で大事なのは、バラす前に必ずデフォルトのスポークテンションを
調べておくことです。
乗り味が変わってしまうのも問題ですが、特にフルカーボンリムの場合は
テンションの掛けすぎで破損することも考えられますから必ず測ります。

しかしスポークは SAPIM で当店の計測器は DT SWISS 用なので正確な
スポークテンションの絶対値はわかりませんが、このゲージの計測値まで
張れば同様になります。


  


ただ SAPIM の CX-RAY の形状は DT SWISS AEROLITE とほとんど同じなので
この計測値 0.5 から 0.6 はおおよそ 1000 ~ 1100 N だとは予想がつきますから
これ以上引っ張るのは危険です。


                


交換終了です。
ほぼ同じスポークテンションでハブ換装できました。


  


ENVE ホイールはメンテナンス性が悪いインターナルニップルなので
このニップル専用のニップル回しが必要です。
上のドライバータイプのものは見えないスポークに探りながらニップルを
付けるのにやり易いので仮組みのときに使います。

リム内にニップルを落とすとやっかいなのでジャストサイズの 3/16" で
なおかつニップル挿入部に WAKO'S のディスクパッドグリースを塗って
ニップルが落ちないようにします。

ParkTool SW-16.3

下の加工してしまっている元Y字型のニップル回しはテンションを上げてく
時に使いますが、3/16" がないので 5.0mm を使ってます。

ParkTool SW-15


以上の作業で部品代、工賃込みで32000円ほどで承りました。


marco自転車タイヤショップ

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