ZIPP ホイールの修理

このところの晴れ間は乾燥した秋風も吹いて自転車で河川敷を走るのが
本当に気持ちよいですね。

ただこの時期、荒川では尺取虫の移動が始まってます。やつらの動きには
法則があるようで必ず土手の草むらから出て、河川敷舗装路を横断して
河原側の草むらに移動します。

左岸側は、今日なんかはピークのようで避けきれないほどたくさん移動してる
場所がありました。

卵産んだ親が利口なのか河原側がグランドになってて草むらじゃないところは
この横断はないんですよね。

生き物ってふしぎですよね。



虫が嫌いな人には申し訳ありません、目つぶってくださいね。
かわいそうなので自転車で避けれたら避けてあげてくださいね。


ここから本題、本日ご来店のお客様は走ってたらリアからクランキングに
同期した異音が出るようになったんで出先から引き返してきたということで
診てみました。

 


ZIPP のホイールはあまり詳しくはないんでモデル名は知りませんが
このフリー側のスポーク組みがラジアルのちょっと変わり物は知っています。

自転車で取り付けた状態で回転させるとギアトップ側でゴリゴリ異音がします。

バラしてみると、あまり見たことないくらいバラバラにブッ壊れていました。

 


フリーボディ内の中心に近いほうのベアリングがバラバラになって
なおかつその状態で回転してたのでシャフトもキズだらけでした。

 


ラチェット部も金属破片を巻き込んだ状態で回転してたので爪受けも
ボロボロになってます。
よくこの状態で走れてたなと思います。

ちょっと前にもカンパニョーロのハブで今回と同じ場所のシールドベアリングが
壊れてガタついてた影響でシャフトとハブボディが干渉して異音が発生した
ホイールを修理しましたが、こんな風にバラバラにはなっていませんでした。

やっぱりホイールメンテナンスの時にはフリーボディ内のシールドベアリングの
チェックは必ずやりましょう。
ちなみにこのホイールのハブメンテナンスは当店でやってないので
いつやったのかはわかりません。

何はともわれ、お預かりして一番安価な修理方法を考えることにします。


追記)

一番安価で確実な修理方法をお客様と相談した結果、
ハブは TNI エヴォリューション ライト ハブ、スポークは SAPIM CX-RAY の
ストレートプルだったので通常のエルボの CX-RAY にしました。

 


やっぱりこっちのほうが理にかなってると思われるのでフリー側を4本組、
反フリー側をラジアル組にしました。

この部品構成の修理で、工賃込み30000円弱でできました。

無事復活!!






marco自転車タイヤショップ

東京都足立区にあるスポーツサイクルタイヤの専門店です。 当店ではお客様がお持ちになっているスポーツサイクルをもっと大事に、 長く乗っていただくためのお手伝いをいたします。 点検、タイヤ交換、ホイールの振れ取り、修理など、 スポーツサイクルであればどんなものでもお持ちください。 新旧構わず承りますのでお気軽にご相談ください。