タイヤを太くしたら適正空気圧を下げなきゃいけない理由

最近の傾向としていままで23cの太さのタイヤを履いてた方でも
25cタイヤに主流を移してる方が増えてるようです。

そんな時、あらためて自分に適正な空気圧を探すのをめんどくさがって
23cの時と同じ空気圧で乗っちゃってませんか?

未だに自分は23cが主流なので25cに乗るときの適正空気圧については
あんまりつきつめて考えたことありませんでした。

先日、日直商会さんからミシュランタイヤのブローチャーが届いて
それを見ていてなぜだろうと興味が湧きました。

経験的にはタイヤ太くしたら空気圧を下げるんだよなというのは
わかっていましたが、あまり理解はしていませんでした。

    


この図は日直さんから届いたものではありませんが、上図のように
ライダー体重に対しての適正空気圧がグラフになっていますが
タイヤの太さが変わるとかなり適正空気圧も下がることがわかります。


なぜなのか、わかりやすくするために非常に簡略化した説明ですが
要するにタイヤが太くなるとタイヤ内側の表面積が増えるので
1平方センチに対して掛かる荷重を基本にしている空気圧 (kgf/cm2) を
同じように入れてしまうと表面積の増加分だけタイヤが潰れないように
内側から掛かってる荷重が増えてしまいます。

つまり潰れないようにしている力が増えてしまうということは
極端なこと言えばハネるタイヤになって適正な空気圧ではないことになります。

適正な空気圧が必要な理由は以前に書いたブログを参照ください。

「タイヤの空気圧」


じゃあどんだけ違ってくるか、簡略的に計算してみました。
とりあえず、23cタイヤで 7 bar が適正空気圧だったと仮定しています。


    
 


計算してみてほんのちょっとの違いだと思ってたのが表面積だけの
比較で意外に違う数字が出たのでちょっとびっくりでした。

実際の断面はこんな単純ではないし、その他の要素も入ってくるので
絶対値としては当てにはならないと思いますが相対的な違いはだいたい
このくらいは違うんだと思います。

かなりおおざっぱに言ってしまえば、同じ銘柄で23cから25cに変えたら
少なくとも 0.5 bar くらいは空気圧下げたほうがいいってことですかね。


結論としては、よく言われてる「太いタイヤだと空気圧低めで乗れるから
乗り心地がいいよね」じゃなくて

「空気圧を低めにしないとタイヤ本来の性能がでない」

というのが正しいんでしょうね。




marco自転車タイヤショップ

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